【経営事項審査の成功事例】行政書士法人スマートサイドの代表に聞く

今回は、東京都の経営事項審査(経審)を専門に取り扱う行政書士法人スマートサイドの代表行政書士・横内賢郎先生にインタビューを実施しました。

行政書士法人スマートサイドは、東京都内の建設会社を中心に、経営事項審査や建設業許可、公共工事の入札参加資格申請を専門的にサポートしている行政書士法人です。これまでに、「完成工事高の振替によって総合評定値P点を197点アップさせた事例や、社会性(W評点)の対策によってP点を59点アップさせた事例など、経営事項審査の点数アップにつながる申請支援を行ってきました。

今回のインタビューでは、こうした具体的な成功事例を交えながら、経営事項審査の専門家ならではの視点で、点数アップの方法や東京都の公共工事入札との関係について詳しくお話を伺います。

経営事項審査とは

-本日は、お忙しい中、お時間を頂きありがとうございます。早速ですが、時間も限られていますので、インタビューを開始させていただきます。

こちらこそ、わざわざ、お越しいただき光栄です。時間の許す限り、できるだけ丁寧にお話させていただくつもりですので、よろしくお願いします。

東京都の経営事項審査の専門家:行政書士法人スマートサイド代表の横内賢郎

-そもそも、横内先生が専門にされている「経営事項審査」とは、どういった手続きのことを言うのでしょうか?このインタビューで初めて経営事項審査のことを知るという人もいらっしゃるかと思うので、できるだけわかりやすく説明してください。

はい。わかりました。

まず、経営事項審査とは、「国や地方自治体が発注する公共工事を直接請け負おうとする建設業者」が、受けなければならない手続きのことを言います。より簡単に言うと、公共工事の入札参加資格を取得するための「チケット」みたいなものです。

経審を受けたからと言って、直ちに公共工事に入札できるようになるわけではないのですが、経審を受けなければ原則として公共工事の入札に参加することはできません。そのため、公共工事を受注したいと考える建設業者は、経審を受けるのです。

-なるほど、公共工事の入札参加資格を取得するための「チケット」というのは、非常にわかりやすいですね。

そうですね。この経営事項審査では「業種別完成工事高(X1)」「自己資本額・利益額(X2)」「経営状況分析(Y)」「技術力(Z)」「その他の審査項目(社会性)(W)」という5つの項目を審査して、総合評定値P点という点数を算出します。

この辺りは非常にややこしいので、詳細な解説は、私が記載したホームページを見て頂けるとよいかと思うのですが、簡単に言うと、5つの項目を審査して、会社ごとに点数を付けます。この点数の「良い・悪い」によって、規模の大きい公共工事に参入できるか?それとも、規模の小さい、金額の低い公共工事にしか参入できないか?が決まってくるのです。

-経審の結果の点数で、公共工事に参入する際のランク・等級が、変わってくると?

おっしゃる通りです。「業種別の完成工事高」や「技術力」などを審査して高い点数を獲得した会社ほど、より金額が大きく規模の大きい公共工事にチャレンジできるのです。だから、公共工事にチャレンジする会社は、皆、経審の点数を気にするのです。

例えば、東京都の場合、「Aランクを獲得するには経審の点数が900点以上必要」とか「750点以上900点未満だとBランクになる」とかいうルール(※)があります。経審の点数が下がると、入札に参加できる公共工事の額も、今までより低い額になります。そうすると、もろに売り上げに影響が出てきます。

(※注:実際には、経審の点数だけでなく、主観的審査事項も加味して、ランクが決定されます。)

逆に、経審の点数が高いと、規模の大きい公共工事の入札できる可能性が高くなりますので、より一層、公共工事の受注に力が入るといったそんなイメージで頂けるとよいかと思います。

行政書士法人スマートサイドとは

-なるほど、経営事項審査については、かなり理解が深まりました。それでは、横内先生が代表を務める行政書士法人スマートサイドとはどんな事務所なのでしょうか?

行政書士法人スマートサイドは、東京都文京区小石川にある行政書士法人です。行政書士事務所と聞くと、何をやっているのかいまいちイメージがつかめない人が多いと思うのですが、うちの事務所では「建設業許可の申請をはじめとした許認可手続き」「公共工事および物品の販売や役務の提供の入札参加資格の申請」を主に行っています。

東京都の経営事項審査の専門家:行政書士法人スマートサイド代表の横内賢郎

建設業者の中には、公共工事を売り上げの柱としている会社さまが多くいらっしゃいます。建設業許可の取得や各種変更届の提出を行うとともに、入札に参加したいという建設会社さまに、スムーズに入札参加資格を取得していただけるようにサポートすることが、私たちの使命です。

-建設業許可や入札参加資格の代行取得がメインなのですね。

はい。むしろ、建設業許可や入札参加資格の取得以外は、「やっていない」と言っても過言ではないくらいです。お客さまである建設会社さまから、産廃許可申請や建築士事務所登録の手続きの依頼を受けることはありますが、それ以外は、ほぼ、「建設業許可の取得」「入札参加資格の取得」に特化しています。

行政書士法人スマートサイドが東京都の経審で選ばれる理由

-なるほど、よくわかりました。それでは、行政書士法人スマートサイドが、お客さまから選ばれる理由は、何でしょうか?

そうですね。1つ挙げるとすれば、「専門特化型事務所である」というのは、大きいと思います。行政書士事務所の中には、「業務を絞らず、頼まれたことは何でもやります」という事務所も多いです。しかし、それだと、特定の分野を深堀して、「難しい案件や難易度の高い案件」を受任することができなくなってしまいます。

先ほども、お伝えしたように、弊所は「建設業許可取得」や「公共工事の入札参加資格の取得」および「経営事項審査」に特化して、東京都の建設会社さまの支援を行っているので、難易度の高い案件や複雑な案件の経験が豊富であるという点が、お客さまから選ばれる理由です。

たとえば、先日もありましたが、「他の事務所に依頼したら断られてしまったので、スマートサイドさんにお願いしたいです」という方は、多くいらっしゃいます。インターネット検索でホームページをご覧になられたり、最近では、生成AIにうちの事務所を勧められたなんていうケースも耳にします。

-生成AIにも、スマートサイドの専門性が伝わっているのですね。

はい。そのように実感しています。

弊所では、インターネット上の情報発信に力を入れ、ホームページだけでなくYouTube動画や電子書籍を含む書籍の出版も積極的に行っています。そういったことが、功を奏しているのかもしれません。

また、スマートサイドは、「法人」です。私一人の個人事務所ではないので、複数名のスタッフと2名体制で手続きを受任できるという強みがあります。

-2名体制で受任できる強み、ですか?

私1人の個人事務所だと、私が病気になったり、けがをしたり、または業務がひっ迫して新規の手続きを受任できなくなってしまうと、その時点で、お客さまに迷惑が掛かってしまいます。しかし、複数名の専門スタッフが在籍する弊所では、経営事項審査の手続きも2名体制で受任しお客さまをサポートする体制をとっているので、「誰かが病気になったり」「突発的な休みになったり」しても、手続き業務を滞りなく完結できるといった強みもあります。

-経営事項審査を専門に取り扱う行政書士事務所は、ほかにもあると思いますが、スマートサイドが特に「東京都」の建設会社の支援に力を入れているのはなぜですか?

弊所では、東京都内の建設会社さまを中心に、建設業許可、経営事項審査、東京都の公共工事入札参加資格申請まで、一連の手続きをサポートしています。

経営事項審査は全国共通の制度ですが、実際の申請では、東京都独特のルールが存在し、東京都の審査手続きや必要書類を理解しておくことが重要です。

また、経審で高いP点を取得することだけが目的ではありません。その後の東京都の入札参加資格申請や格付けまで見据えて、どの業種のP点を重視すべきか、どのような対策が、「東京都の公共工事」にとって必要なのかを検討することが大切です。

弊所では、単に経営事項審査の申請書類を作成するだけでなく、東京都の公共工事入札まで考慮したアドバイスを行っている点が、大きな特徴だと考えています。

東京都の経営事項審査の専門家:行政書士法人スマートサイド代表の横内賢郎

行政書士法人スマートサイドの経営事項審査の成功事例

成功事例① 完成工事高の振替でP点が197点アップ

項目 内容
対象 東京都内の建設会社A社
課題 土木一式工事の完成工事高が0円
対策 振替制度を利用し、他業種の完工高を土木一式工事に振替
対策前 P点679点
対策後 P点876点
成果 P点197点アップ、東京都の格付けがCからBにアップ

-ありがとうございます。それでは、横内先生が実際に受任した案件で、これは「うまくいった」と思えるような経営事項審査の成功事例があったらご紹介ください。

守秘義務に反しないように、お伝えさせていただきます。

まず、「完成工事高の振替で、総合評定値P点が197点アップした事例」があります。

-197点ですか?

はい、197点です。

A社は、「土木」「とび」「鉄筋」「舗装」の4つの業種で経審を受けていたのですが、「土木」に関して言うと、完成工事高が0円だったため、総合評定値P点は679点でした。一方で「鉄筋」の総合評定値P点は751点でした。A社の場合、入札の際に重要視されるP点は、「とびの点数」でもなければ「鉄筋の点数」でもなければ「舗装の点数」でもなく、「土木の点数」でした。

そこで、売上高の振替を行い、「とび」「鉄筋」「舗装」の完成工事高を全て「土木」に計上することにしました。この結果、土木のP点が、876点になったのです。

おかげで、東京都の公共工事の格付けがCからBにアップすることができ、より規模の大きい公共工事の入札にチャレンジできるようになったと大変、喜んで頂くことができました。

-経審の結果の点数が、公共工事の格付けに影響してくるのですね。

はい。そのあたりのことをよくわかっていない人が、経営事項審査の手続きを行うと、どうしてももったいない結果になってしまうことが多いです。

成功事例②W評点の対策でP点が59点アップ

項目 内容
対象 東京都内の建設会社B社
課題 自社申請による経審対策の欠如
対策 W評点の審査項目を見直し、決算日までに、3つ制度への加入・導入を実施
成果(W) 実施後のW評点が、393点アップ(小数点以下切り捨て)
成果(P) 実施後のP点が、59点アップ(小数点以下四捨五入)

-それでは、他のケースで経審の点数アップに貢献できたような事例はありますか?

はい。もう1つの事例は、W点の対策です。経営事項審査においては、「完成工事高」や「技術力」のほかに「社会性(W)」と言われる審査項目があります。私の肌感覚ですが、この「社会性(W)」で取りこぼしをしている建設会社が多いのが非常に目立つような気がします。

B社は、数年にわたって、自社で経審を申請していましたが、「ただ申請しているだけ」という状態だったので、専門家の意見を聞きたいといった理由で弊所にご相談に見えたお客さまです。

「社会性(W)」の中は、8つの評価項目に分かれているのですが、その中で特に重要なのは「建退協への加入」「退職金制度の導入」「法定外労災への加入」の3つです。本当は、「社会性(W)」の評価項目をもう少し詳しく説明したいのですが、ここでは時間の関係上、各制度の詳細の説明は割愛させていただきます。「社会性(W)」については、私が解説したページがありますので、詳しくはこちらをご覧ください。

この「建退協への加入」「退職金制度の導入」「法定外労災への加入」の3つの制度に加入・導入していると経審の結果の点数が59点アップします。そして、この3つの制度への加入・導入は、決算日時点を基準に判断されます。そのため、B社には、次回の経審のために、決算日までに、必ず、この3つの制度への加入・導入していただくようにアドバイスをし、さらに、点数アップのための必要書類や証明書類をご案内しました。

その結果、自社で経審手続きを申請していた、何にも対策をしていないときと比べて、P点が59点アップしました。

-なるほど。今聞いてて思ったのですが、経営事項審査を受けている建設会社の社長でも、知らない人が多いのではないですか?

おっしゃる通り。今あげた、A社もB社も自社で手続きを申請していたり、他の事務所に手続きを依頼しているときは、「そんなこと知らなかった」と言っていました。

意外と、公共工事を継続的に落札しているような会社の人でさえ、知らない人は多いと思います。

ちょっと宣伝になってしまいますが、そういった人たちに向けて、無料オンラインセミナーを開催しYouTubeに動画をアップしていますので、経営事項審査で点数を上げるための方法を知りたいという人には、ぜひ、YouTube動画をご覧いただきたいと思っています。

専門家として気を付けて欲しいこと

-無料オンラインセミナーについては、勉強のために、私も後日、視聴させていただきますね。それでは、横内先生が、経営事項審査の専門家として、皆さんに気を付けて欲しいことは、ありますか?

一番、声を大にして言いたいのは、「経審は、誰がやっても同じではない」ということです。

東京都の経営事項審査の専門家:行政書士法人スマートサイド代表の横内賢郎

先ほどA社とB社の経審成功事例をご紹介しましたが、他にも例えば、「技術職員名簿への記入漏れ」「2期平均・3期平均の選択ミス」「工事経歴書の記載ミス」などで、点数を損している人が多く見受けられます。しかも、自分が「損していること」に気づいていないケースが大半です。

経営事項審査は、書類さえ揃っていれば、受付られ審査の対象になります。行政庁の審査担当者が、「ここをこうした方がより点数が上がりますよ」とか「ここの部分で損していますよ」という指摘をしてくれることはありません。そのため、気づかないまま、「間違っていること」「損していること」に気づかないまま、結果が出てしまうのです。

-自分でやっていると「気づけない」のですね。

そうです。手引きを読み込んだり、私のYouTube動画を勉強したり、うまくいっている他社の情報を見ても、なかなか、自分で気づくのは、難しいです。経営事項審査は、とても難しい手続きなのです。

「ただ経審を受けている」「経審の結果通知書(経営規模等評価結果通知書・総合評定値通知書)があれば、点数なんて関係ない」というのであれば、それでもよいかもしれませんが、冒頭にお話ししたように経審は、公共工事の入札に参加するための「チケット」です。点数が良ければ良いほど、より規模の大きい工事を受注できる機会が増えるわけですから、「点数が悪くても問題ない」という人はいないと思うんですよね。

これから経営事項審査を受ける方へ

-たしかに。経営事項審査の結果は、インターネット上に公表されると聞いたことがありますし、せっかく受けているのだから、公共工事の入札で優位になるような点数が欲しいですよね。

経審の結果はCIICのホームページ上に公開されます。なので、自社の結果はもちろん、他社の結果も見ることができます。例えば、同業他社や同じ地域のライバルの結果も見ることができるのです。そういった点についても、自社の点数アップのための糸口を見つけることは可能なはずです。

-それでは、そろそろ、お時間ですので、これから経営事項審査を受ける方へ、横内先生から何かアドバイスを頂けますか?

ここまで話してきたように、経営事項審査の手続きは、決して簡単ではありません。私としては、少なくとも最初の数年間は、行政書士の先生に手続きを外注することをお勧めします。「何回か経審を経験し、手続きの流れが把握できてきたり、必要書類を理解できてきた段階で、自社で申請する」というのはありだと思いますが、いきなり知識ゼロの段階で、自社で申請をするのは、かえって時間と労力の無駄になりかねません。

また、できれば、経営事項審査や公共工事の入札にきちんとした知識と経験のある事務所を選んでいただくことをお勧めします。「経営事項審査を申請する」のと「経営事項審査でより良い点を獲得する」というのは、まったくの別物だからです。

行政書士法人スマートサイドでは、これから経営事項審査を受けたいという人のために、事前予約制の有料相談を実施しています。1時間11,000円の有料相談ではありますが、御社の状況に合わせて、「どういった書類を準備しておくと良いのか?」「何をいつまでに用意すると点数が上がるのか?」「経審を受審した後の、入札手続きのために必要なことは何か?」といったことをご案内することができます。

もし、「どの行政書士に依頼してよいかわからない」「経審や入札について強い行政書士を探している」という方がいれば、ぜひ、弊所に事前予約制の有料相談をお申込みください。

-今日は、長時間にわたって、インタビューにお付き合いいただき、ありがとうございました。

こちらこそ、ありがとうございました。このインタビューで話したことが、経営事項審査を検討している建設会社さまの力になれば幸いです。

東京都の経営事項審査の専門家 行政書士法人スマートサイド代表:横内賢郎

東京都の経営事項審査の専門家。経審の手続きはもちろんのこと、制度や仕組みだけでなく東京都の独特のルールにも精通。クライアントが、総合評定値P点を100点以上アップしたり、2億円を超える東京都の公共工事を受注するなど、数多くの成功実績を誇り、お客さまからの信頼も厚い。「はじめての方のための経営事項審査入門書」を出版。

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